小学生編②

いつも通り登校した

学校の玄関の前でみんな集まっていつも通り話してる。いつも前の日のテレビの話とかして盛り上がってるんだけど今日はなんか違う。

あれ?みんなしんみりしてる。

昨日の母親みたいな感じ

仲良いグループ見つけたらおはよー!って話しかけた

おはよー、って返してくれたけどすごい暗い

気になったから聞いた

そしたら「お前なんも知らんの?サキちゃんの事」

「サキちゃん?なんも知らん」


サキちゃんって同じクラスの女の子




「サキちゃん昨日死んだんだぞ」



この時に初めて人が死ぬって事を経験した

死ぬってなんだろうって、よくわかんなかった

あー、それで母親なにも言えなかったのか

死んだらどうなるんだ、てか、もう会えないんだってその時はそんな頭の中整理できない。

ただ、体が冷たくなる感じがした

胸のとこがギューってなった

なにも言えなかった。言葉が出なかった。


クラスに入ったらサキちゃんの机に花が置いてあった。

先生が入ってきて、泣くのを堪えながら説明してくれた。最後の方は泣いてた。


前の日の夕方、友達と遊んだ後、家に帰る途中に横断歩道で右折してきたトラックに轢かれて即死だったらしい。

家まであと100メーターぐらい。家のすぐ近くの横断歩道。


これが人の死に触れた最初の出来事。