小学生編⑥

「話ってなに?」


「実は、、また転校する事になっちゃったの、ごめんね、、」


一気にテンションが下がったのがわかった。

奥歯を食いしばった。肩に力が入らなくて

そのまま部屋に上がっていった。


また転校か。せっかく楽しくできてたのに。

また一からか。


次の日、クラスの前で転校する事が発表された。選挙当選した次の日とかギャグだろ。笑

みんなびっくりしてた。

運営委員長はかずにやってもらう事にした。

春休みまで、みんなといっぱい遊んだ。

ここに転校してきて良かった。

自信も持てた、野球も好きになった、何かに夢中になる事、挑戦すること、立ち向かう事を学べた。でも、同時に

大人の選択には勝てないと。何をやっても結局は大人にぶち壊されるんだって、全部無駄じゃんってその時は思ってた。どうしようもない気持ちになってた。


転校先は元々いた小学校に戻る事になった。

なかなかないよね。一年で帰ってきて。笑

でも、全然知らない学校じゃなくて良かった。

みんなしってるし。みんなに変わった俺を見てほしいし。

でも、この一年でこっちのみんなも変わってた

だから違った方向に向かってく事になるんだ。


俺は一年で変わったから学年の1番目立ってるグループと仲良くしてたんだ。

その中心人物が「たつや」

まぁガキ大将だ。空手やってて、喧嘩っ早くて、先生も困ってる問題児。

あと、「しゅん」

背は小さいけど、こいつも喧嘩っ早い

あと、「とも」

たつやの幼馴染。たつやにずっとくっついてる。比較的大人しい。



学校は一緒に行くけど、必ず遅刻していく。

遅刻かっけぇみたいな感じ。笑

近くの公園で遊んでから学校行ってた。


中休み、昼休みは、体育館の倉庫で喧嘩大会

たつやは空手やってるから参加しないけど

たつやの指示で喧嘩するって感じ。

放課後は縄張りの公園で遊ぶ。

近くの中学生と喧嘩になったりもした。

こうやって、自分が想像してなかった方向に向かってく事になる。


ある日

近くの公園が結構でかい公園で

そのゴミ捨て場に大量のマッチが袋に入れられて捨てられた。

やる事は当然、火遊び

公園の林に燃え移って大惨事

消防車数台くるレベル

逃げた。逃げて帰った。

誰にも言わなきゃバレない大丈夫。

ともいかないわけで。

親父に臭いでバレた。

親父は小さい頃に家を火事で無くしてる

ガッツリ怒られました。

次は親父について書こうと思う。


小学生編⑤

しんの一件からはグループの中心にいるようになった。

楽しかった。毎日楽しかった。

転校する前とは別人になれた気がした。



この学校には運営委員会っていうのがある

委員会の1番トップ

高校とかの生徒会みたいな感じ。

この運営委員会の委員長と副委員長を選挙で決める。

まぁ大体、6年生は卒業しちゃうから5年生がやるんだけど。

俺はクラスの後押しを受けて立候補する事にした。先生も賛成してくれた。

4年生が学校のトップに立つなんてあり得ないけど、うちのクラスからは俺ともう1人「かず」が立候補した。

そっからは、みんなでタスキを作って、中休み、昼休みには学校中歩き回って、「投票お願いしまーす!」って回りまくった。

学校の行事に参加してる、しかも、中心で。

それが楽しくてしょうがなかった。

選挙の公約も考えた。

そんな大した内容じゃなかったはずだから、あんまり覚えてない。笑

多分、みんなで仲良くみたいな感じだったと思う。

それを全校生徒の前で発表する。

すげぇ緊張した。心臓が壊れるんじゃないかぐらいドックンドックンしてた。

それからクラスに戻って、投票が始まる。

発表は後日。





なんと委員長に当選した。

副委員長は5年生の女の子。

かずは残念ながら落選してた。

ホントはかずと2人で委員長、副委員長でやれたら1番面白かったのに。

でもかずは「おめでとう!」って笑顔で言ってくれた。

これからが楽しみでしょうがなかった。

順風満帆。このまま中学生に上がってもみんな一緒だし、なんてたって、俺はリーダーで運営委員長。完璧だ。


その日は走って家に帰った。

すぐ母親に報告したかった。

玄関開けて「ただいまー!!」って

「聞いて!!運営委員長になったよ!!

そしたら母親はびっくりした顔で

「すごいじゃない!おめでとう!でも、

「私もお話があるんだ」って言われた。


あ、この顔マジな話の顔だ

そう思った。


小学生編④

同級生を事故で亡くして次の年

俺は父親の仕事の都合で転校することになった

っていっても隣の市だけど。

今なら車で3、40分で着くけど

小4の俺はとても遠く感じてた。

友達と離れるのは寂しかった。もう2度と会えないって思った。

小学生の頭ってホント狭いよね、

そういうもんだから仕方ないけど。

でも、なんか不安はあんまりなかった。

俺って流れに身を任せる感じだったから、なんとかなるべ!ぐらいにしか思ってなかった。

結構冷めてる。笑

冷めてると言えば、小学生の頃ってサンタクロース信じてた?

俺は、トナカイに乗ってプレゼント運ぶなんて無理だろ笑って思ってたから信じてなかった。

夜中にプレゼント置きにくる親を知ってたから。笑

でも3歳違いの兄貴は信じてた。

朝になってプレゼント発見すると凄く喜んでた。それ見てアホやこいつ。って思ってた。

最終的にサンタじゃなくて親だよって兄貴にバラしたのも俺。ショック受けてたけど、2人で知らないフリしようって事になった。


転校したとこはちょっと田舎で1クラスしかなかった。

自己紹介して席に案内される。

隣の席は男の子で「のぶ」って子。

席についていきなり

「お前野球好き?」って聞かれた。

やったことなかったから

「わかんない」って答えた

のぶは少年野球に入ってるらしく誘ってきた。

でも、母親に反対されたから入れなかった。

でも、放課後とか野球するようになっておもしろいなって思った。こっから野球が好きになった。


田舎だから転校生が来ると学校中に知れ渡る。

一気に有名人みたいな気分。

こっから自分の中でなんか変わった気がする

ちょっと自信を持てたし、運動神経も良かったから初めてのモテ期がきた。

そうそう、この時のあだ名は「リーダー」だった。

その時流行ってた漫画からとったみたい。

世紀末リーダー伝たけしってやつ。

そう呼ばれるきっかけの出来事あった。

冬に登校してたら、校庭の真ん中で6年生4人の集まりができてた

なんか揉めてるみたい

他のみんなは素通りしていく。

俺も素通りしよーって近くにいったら

同じクラスの「しん」が泣きながら謝ってた

6年生の1人がしんの頭を掴んで雪に何回も沈めてた


「やめろよ!」


気付いたら叫んでた

6年生の間を割っていって、しんに「大丈夫か?」って聞いた

まぁそうなったら次の相手は自然と俺になるわな

胸倉掴まれて「邪魔すんな」って言われた

すげぇ怖かった。でも、いつも3歳年上の兄貴と喧嘩してるしなって思った。

でも、怖い。笑

どうしようと考えた結果

「お兄ちゃん呼ぶぞ!!」って言った。

ダサい。笑

田舎だからさ、兄貴の存在もみんなに知れ渡ってるわけ

中学生に兄貴いるって。


6年生は舌打ちしていなくなっていった。

兄貴とは喧嘩ばかりであんま仲良くなかったけど、初めて兄貴いて良かったって思った。笑

この件でリーダーと呼ばれるようになった。


小学生編③

サキちゃんの葬式に出席した。

初めて葬式会場に入った。

なんともいえない重たい空気

サキちゃんの写真が飾ってあって、ホントなんだって思った。

会場に曲が流れてたんだけど、クラスで歌った曲だった。

席はちょうど真ん中あたり。

周りは同級生。みんななにも言わずただお坊さんのお経を聞いてた。


しばらく経って、赤ちゃんが泣き始めた。

お母さんが赤ちゃんを連れて会場を出て行った。

出ていったその瞬間


「ここから、、でたいよぉー、」


って女の子の大きな声が聞こえた。


え?ってなって、隣の友達の方を見たんだけど

黙ってお経聞いてた

周りを見渡してみたけど、驚いてる人とか全くいない。

でも、確かに聞こえた。マイクで喋ったみたいに聞こえた。

その時、お坊さんのお経を読む声が大きくなった気がした。


不思議と怖くはなかった。こういう事ってホントにあるんだって。即死だったから、死んだのにまだ気付いてなかったのかな。

この事は誰にも言わなかった。

だって、多分俺だけだから聞こえたの。


まぁ、後日談あるけど、それはその時に。

小学生編②

いつも通り登校した

学校の玄関の前でみんな集まっていつも通り話してる。いつも前の日のテレビの話とかして盛り上がってるんだけど今日はなんか違う。

あれ?みんなしんみりしてる。

昨日の母親みたいな感じ

仲良いグループ見つけたらおはよー!って話しかけた

おはよー、って返してくれたけどすごい暗い

気になったから聞いた

そしたら「お前なんも知らんの?サキちゃんの事」

「サキちゃん?なんも知らん」


サキちゃんって同じクラスの女の子




「サキちゃん昨日死んだんだぞ」



この時に初めて人が死ぬって事を経験した

死ぬってなんだろうって、よくわかんなかった

あー、それで母親なにも言えなかったのか

死んだらどうなるんだ、てか、もう会えないんだってその時はそんな頭の中整理できない。

ただ、体が冷たくなる感じがした

胸のとこがギューってなった

なにも言えなかった。言葉が出なかった。


クラスに入ったらサキちゃんの机に花が置いてあった。

先生が入ってきて、泣くのを堪えながら説明してくれた。最後の方は泣いてた。


前の日の夕方、友達と遊んだ後、家に帰る途中に横断歩道で右折してきたトラックに轢かれて即死だったらしい。

家まであと100メーターぐらい。家のすぐ近くの横断歩道。


これが人の死に触れた最初の出来事。


小学生編

生まれは北海道

歳は29

仕事は建築関係

家族は嫁、長男、お腹に1人

兄貴が1人


小さい頃は内気で母親にしか懐かなかったらしい

小学校の1年生の最初に上級生と触れ合う授業があった

まだ慣れない俺らを慣れさせようったやつ

たしか、牛乳パックでぶんぶん駒だっけ?そんなようなの一緒に作るってやつだった

でも、内気な俺はずっと下向いて上級生困ってたな

こんな感じであんまり人と接するのは苦手だった

家に帰ると元気なんだけどね

小学一年生、二年生とこんな感じだった

三年生になるとさすがに慣れてきて結構遊ぶようになった

三年生の冬に事件が起きた

学校終わって友達と遊んで家に帰ってご飯食べてっていつも通りの日常を過ごしてた

母親は皿洗いとかしてて、俺は兄貴と遊んでた

父親はまだ帰ってきてなかった

家の電話が鳴った

母親が出たけどなんか様子がおかしかった

凄くびっくりした様子だったのにそのあと泣きそうになってた

そして電話切ったあと俺が呼ばれて抱きしめられた

なにも言わずにね

俺もなにも聞かなかった。なんかあったんだろうぐらいしか思ってなかった。

次の日学校行って全部わかった。

人生振り返り

なんか人生に疲れてきたからただつぶやくだけ。

こんなブログ誰も観ないと思うけど、笑

自分の人生振り返ってみて

ちょっと色々整理したい

もう頭の中がいっぱいで

一個の悩み事を考えてると

その後ろに違う悩み事がチラチラ見え隠れする

だから考えるの疲れた

でも考えなきゃ、なんとかしなきゃの繰り返し


この先悪い方向しか考えられない頭になっちまった

だから、人生振り返って整理してこう