小学生編④

同級生を事故で亡くして次の年

俺は父親の仕事の都合で転校することになった

っていっても隣の市だけど。

今なら車で3、40分で着くけど

小4の俺はとても遠く感じてた。

友達と離れるのは寂しかった。もう2度と会えないって思った。

小学生の頭ってホント狭いよね、

そういうもんだから仕方ないけど。

でも、なんか不安はあんまりなかった。

俺って流れに身を任せる感じだったから、なんとかなるべ!ぐらいにしか思ってなかった。

結構冷めてる。笑

冷めてると言えば、小学生の頃ってサンタクロース信じてた?

俺は、トナカイに乗ってプレゼント運ぶなんて無理だろ笑って思ってたから信じてなかった。

夜中にプレゼント置きにくる親を知ってたから。笑

でも3歳違いの兄貴は信じてた。

朝になってプレゼント発見すると凄く喜んでた。それ見てアホやこいつ。って思ってた。

最終的にサンタじゃなくて親だよって兄貴にバラしたのも俺。ショック受けてたけど、2人で知らないフリしようって事になった。


転校したとこはちょっと田舎で1クラスしかなかった。

自己紹介して席に案内される。

隣の席は男の子で「のぶ」って子。

席についていきなり

「お前野球好き?」って聞かれた。

やったことなかったから

「わかんない」って答えた

のぶは少年野球に入ってるらしく誘ってきた。

でも、母親に反対されたから入れなかった。

でも、放課後とか野球するようになっておもしろいなって思った。こっから野球が好きになった。


田舎だから転校生が来ると学校中に知れ渡る。

一気に有名人みたいな気分。

こっから自分の中でなんか変わった気がする

ちょっと自信を持てたし、運動神経も良かったから初めてのモテ期がきた。

そうそう、この時のあだ名は「リーダー」だった。

その時流行ってた漫画からとったみたい。

世紀末リーダー伝たけしってやつ。

そう呼ばれるきっかけの出来事あった。

冬に登校してたら、校庭の真ん中で6年生4人の集まりができてた

なんか揉めてるみたい

他のみんなは素通りしていく。

俺も素通りしよーって近くにいったら

同じクラスの「しん」が泣きながら謝ってた

6年生の1人がしんの頭を掴んで雪に何回も沈めてた


「やめろよ!」


気付いたら叫んでた

6年生の間を割っていって、しんに「大丈夫か?」って聞いた

まぁそうなったら次の相手は自然と俺になるわな

胸倉掴まれて「邪魔すんな」って言われた

すげぇ怖かった。でも、いつも3歳年上の兄貴と喧嘩してるしなって思った。

でも、怖い。笑

どうしようと考えた結果

「お兄ちゃん呼ぶぞ!!」って言った。

ダサい。笑

田舎だからさ、兄貴の存在もみんなに知れ渡ってるわけ

中学生に兄貴いるって。


6年生は舌打ちしていなくなっていった。

兄貴とは喧嘩ばかりであんま仲良くなかったけど、初めて兄貴いて良かったって思った。笑

この件でリーダーと呼ばれるようになった。